降参はするな!不利な状況を逆転する『カムバック』の方法

 あー負けた負けた。次行こ。/ff

 …序盤の小規模戦に負けたからといってすぐに降参したり、勝つ気を失くしてはいませんか?
あるいは勝てる試合だけをプレイし、負ける可能性の高い試合はすぐに終わらせるべきだと思っていませんか?

 試合数をこなすだけならその考え方は正しいです。しかし、それではLoLを上手くなることができません!

 それはなぜなのか。それならどうやって逆転するか、を網羅的に解説していく「カムバック」の記事になります。読めばチームが負けているときにどうプレイしたらいいかがある程度分かるはずです!
 

そもそもなぜ降参をするべきではないのか

①逆転要素が多くなったLoL

 この記事の執筆時点でLoLは13年目。戦術の多様性はもちろん、多くの逆転要素が追加されました。明文化されているRiotの意向を見るに、スノーボールと逆転のバランスは今後あまり変わることはないと予想されます。



 また、「勝っている状態というのは、必ずしも勝利につながるわけではない」とも話している通り、チームが負けているからといってその試合は負けるわけではありません

 冷静に見てみればバロンをするのに不得手なチームかもしれない…。ローテーションに遅れが出ているかもしれない…。おや?あのadcは少し立ち位置が甘えている…。よく観察すれば逆転のきっかけはそこかしこに転がっています。

 降参はこれらを無視する、非常にもったいない行為なのです。さすがに20キル差とか、全レーンが完膚なきまでに叩き潰されたとかは、個人の裁量で降参に入れてもいいかもしれません。ただ、過去に1度でも似たような状況から逆転できた経験があるなら、その試合は続ける価値が常にあると言えます。

②不利な状況から学ぶ機会を失う

 これが何よりの損失です。チームが不利な状況というのはこのゲームをやる上では不可避です。他でどれほど上達しようと、あなたが明日、朝起きたらDopaになっていた――?!って展開になっても不可避です。

 そんな不可避な状況から逃げ続けていると、不利な状況をプレイする方法が一向に身につかず、勝率を落とすことになります。
…そう、まさにすぐに「15」「FF」とチャットし試合を投げる人は、不利な状況での立ち回りが分からないと言えます。
 つまりは全体の5割を占める試合のプレイ方法を知らないと同義なのです。

 そうならないためにもチームが負けていても全力を出しましょう。その試合で仮に逆転できなくても、その時の経験が、いつか不利な状況を打開するのに役立ちます。

 

③目標を明確に

 とはいったものの、不利な状況というものはかなりのストレス下に晒されます。
忙しい勝ち側と違い負け側は退屈で、出来ることは少なく、暇な時間も多いです。それにも関わらず、集中していないと育ったアサシンに一瞬で殺されるかもしれない。そんな局面もあります。

 逆転するためにはやり方も大事ですが、その前に目標を明確にしなければなりません。4点に分けて考えてみましょう。

マインドセットと目標

①試合を遅延させる判断を行う

 現行も、そしてこれからもこのゲームにおける花形は集団戦であり、これを盛んに行わせる調整になるでしょう。全体の金銭面で負けていても、自分1人で集団戦を勝たせられるならしてもよいでしょう。しかし、味方の条件付きであるなら、現時点でのファイトは避け、試合を遅延させることを目標にするべきです。

 この判断は「明確に」行い、意識付けするべきです。できれば口に出して、チャットで意思表明をするべきです。でないと半端に小規模戦を起こしたりしてワンチャンスを取ろうとしてしまいます。

 遅延させる手法は、チャンピオンやメタによって様々ですが、ほぼすべてが集団背を避ける形で行うものがほとんどです。

②リソースを回収する

 前提として、チームが負け始めた時にもっとも最初に影響を受けるのはジャングルです。
中立クリープというのは相手がテンポを握るとすぐに取られてしまうため、誰に何と言われようと相手より先に確保しましょう。これはバフであってもです。

 また、負けているチームの最大の優位性はファーム効率がいいということ。
敵の奥側のタワーをシージしながらのファームは難しくても、2ndタワーを防衛をしながら中立クリープを狩ることは距離的に難しくはないです。

 限られたリソースをチームで共有、回収しておかねばなりません。目先のワンチャンスの集団戦のために、クリープを狩らずに準備するなど言語道断なのです。

③ミスを拾ってスロウにする

 スロウ、とは勝っているチームが勝つべきだったプレイで負けること。
しかしこれは勝っている側が起こしているわけではありません。負けている側が起こしているのです。

 レーンで大勝したが気を大きくして、サポートがいないのにも関わらずmidをプッシュしている。そのわずかに見せたスキからキルした
 割とたくさん見るこういうのを例に挙げても、これはリヴェンをプレイできるのはもちろん、ミスをモノにしたマインドがスロウを作ったといっていいでしょう。

 大部分のスロウは負け側の気概から出来ているとぼくは思っています。このゲームはマ●オみたいにミスしたら残機が減るわけではないです。ミスは咎める人がいなければミスになりませんからね。

④勝つためにプレイする

 ソロキューはコイントスですか? LoLをただ「プレイ」しに来ましたか?
勝利を目標に据え、プレイしていることを思い出しましょう。

 負けている側というのはいつもつまらないものです。仮に逆転までこぎつけていても、自分がキャリーした完璧な勝利とは程遠いものかもしれない。いやそもそもこんな味方とは勝ちたくない。そんな気分かもしれない。しかしそれでもあなたは勝つためにプレイしなくてはならないのです。

 これはマインドセットの部分であり、根っこの部分でもあります。泥にまみれながらもがむしゃらに勝つためにプレイしなくては、いかなる手法を学んだとしても活かすことできません。

 

カムバックの為の5つの方法

①スプリットプッシュ

 本来は勝ち側の戦術かもしれませんが、負け側であっても有用です。チャンピオンとメタを選ぶものの、絶望的な集団戦にトライするより、サイドレーンを押し続けることで敵を1人釘付けにする方が得策です。

 実行するなら青トリンケットとコントロールワードの検討をオススメします。これらは時間経過で消滅することはなく、何かしらの情報を持ち帰ってくれます。プッシュを咎める動きを偵察し、安全確保はもちろんのこと、味方チームに人数差の情報を与えられるかもしれません。

 もし自分だけはレーンで勝っているなら当然、1v2などから人数差の構築や、オブジェクトの奪取も狙うことができます。これは勝ち側の時と同様ですね。

②ハードローミング

 完全に主導権が失われたレーンでは滞在そのものが無意味になりがちです。これはビッグウェーブが出来るサイドレーンで特に顕著で、場合によっては無料ダイブ起こりまくりの屠殺場と化す時もあります。

 そんな時にもしロームが強いチャンピオンであるなら、他レーンにロームをし続け、しばらくは第二のジャングラーとして動いた方が逆転できる可能性があります。

 当然そのレーン回りでのオブジェクトはギブになり、サポートであればADCから大顰蹙を買うでしょうが、どちらにせよ負けている側で活動するジャングラーなどいませんし、遅かれ早かれオブジェクトはギブになります。

③タワーハグ

 チームとの連携が不可欠なチャンピオンの中には、これといって派手なアクションを行えないことが多いです。その場合はタワーの中で迫るミニオンウェーブを処理し続けることが最も逆転に向けて取れる最善の手段だったりします。

 焦燥感に駆られてでロームをしたり、経験値欲しさにスプリットプッシュをしたりするのは得意な集団戦やタワー防衛の土俵から自ら降りているようなものです。

 簡単そうに見えても、意外と難しいのがこのタワーハグ。試合を遅延させる目標を思い出し、効果的にタワーを守り続けましょう。ウェーブ処理にultを使う必要もあるかもしれません。

④オブジェクトのトレード

 チームが負けていればオブジェクトは諦める、つまりギブになります。ですが、ただのギブではなく常にトレードをすることを考えましょう。イメージでいうと1:1でのトレードを目指すのではなく、1:0.3でもいいから取る!を心がけていく感じ。

 例えばドラゴンをギブするとして、ドラゴン側にある自陣中立クリープはすべて食べておきましょう。これが半端な判断だと、ドラゴンを取られた上に、ファイトに負けて、クリープをすべて取られるという3:0交換になったり…。

 しかし、あらゆるオブジェクトには優先順位があり、いつかは戦わなければ本当に最後の勝ちの目を逃すことになります。その局面では不利であったとしても戦わなければならず、ギブできません。それが次の⑤になります。
 

⑤降りるか、戦うか

 LoLの基本は流行中のポーカーと同じで、勝てると思う局面で勝負に出て、負ける局面で降りる。わかりやすい考え方かと思います。実践ではともかく、頭では理解しているという人の方が多いでしょう。

 ただ、ギブそれ自体に問題はないのですが、ある時点では戦わないと敗北が決定的になってしまいます。バロンやエルダードラゴンはその代表格ですし、インヒビターもそのうちの一つに含まれることも。

 また、ソロキューにおいては様々な要因から、ギブだと思われたオブジェクトも相手の些細なミスで勝負できるような状況になったりします。そういった状況では戦った方がいいのもまた事実。

 メタやレートなど様々な要因が絡むので一概には言えません。ですが、その時が来たら窮鼠猫を噛む勢いで、わずかな希望に食らいつきましょう。

まとめ

 今回は逆転についてのお話でした。

 カジュアルな記事を書こうと予定していたのですが、結局なかなか濃ゆい内容に…。でも新フォーマットで記事構成考えられたのでスッキリとした内容に落ち着けたかなと思います。

 諦めがちな人は降参を入れる前に、今一度がんばってみてください。きっとその1試合の頑張りは未来の数LPにつながります!






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